ファッションのこと、暮しのこと

40代からでも似合うプチプラファッションや、暮らしのことを綴っていきます

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自分の人生を生きすぎた?人生の折り返しで後悔していること

私の実家は広島県の尾道市。

JR尾道駅の周辺は観光地としても賑わっているが、私の実家は山の方。

田んぼや畑が広がるいわゆる「田舎」だ。

 

若い頃はそんな「田舎」を出たくて、高校の友達も岡山や関西方面に進学する子が多く、地元を一旦離れる、という選択はごく普通のことだった。

 

私もご多分に漏れず、広島市内の短大へ進学。憧れの都会での一人暮らしが始まった。

 

そして時が流れ、岡山や関西方面に行った人たちもチラホラと地元に戻り始めたのだ。

気がつけば地元を離れてしまったほうがマイノリティになっていた。

 

私が最大に後悔していること、それは「母」のこと。

母は私が小さい時からずっと身体が弱く、普通に生活はできていたが、体調が優れず横になることも多くあった。

だから、母は私に「近くにいてほしい」とずっと言っていた。

だけど、若気の至りと言うか、やっぱり一度は都会に行ってみたい、暮らしてみたいという願望が勝ってしまい、田舎を後にしてしまった。

 

いつか戻れるだろう

と、その頃はあまり深く考えなかった。

 

短大なんて2年で終わってしまうので、広島が性に合っていた私はそのまま就職。

 

そして結婚し、夫の転勤で九州へ来てもう20年。

 

いつか戻れるだろうと思っていた地元へ戻ることもできないまま人生の折り返し地点が過ぎてしまった。

 

ここ数年、母の体調が不安定で、元気な時もあれば食事もできないくらい優れない時も。

広島に住んでいるときも九州へ来てからも都合がつく限り帰省していた。

でも、やっぱり近くに居てもっと一緒に時を過ごせば良かった、と後悔している。

 

ここ数年で母の認知症も悪化し、一年前に帰省したときには一方的に怒鳴られ、涙が枯れるほど泣いた。

でも、この度の年末年始に帰省したときには穏やかになっていた、というより怒鳴る元気もなくなっているように見え、大好きだったテレビもあまり見なくなっていてものすごくショックだった。

 

私は自分の好きに人生を生き過ぎてしまったのかな。

もっと父や母に寄り添って歩んでみたかった。

 

人生は選択の連続。

もちろん今の到達点に満足している。

優しい夫に可愛い子ども達。

 

もし高校卒業の時に違う選択をしていたら?

母と一緒に居すぎてお互いをうっとおしく思っていたのかもしれない。

 

離れていたからここまで思いやれるのかも。

 

そう思って自分の後悔にケリをつけるしかない。

 

もう時は戻せないから。