ファッションのこと、暮しのこと

40代からでも似合うプチプラファッションや、暮らしのことを綴っていきます

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シンクロニシティを感じずにいられない出来事

昨年の12月の話。

私の母は認知症。数年前より少しずつ進行しており、コロナ禍でなかなか会えなかった2年ほどで症状が一気に加速した。

昨年の12月のはじめごろ電話で世間話をして、久しぶりに会話を楽しめてホッとして電話を切った。その一時間後にさっき話した母から着信が。

 

何だろうと電話に出るといきなり怒った口調で「足が痛いのにわざわざケーキを買ってきた。あんたが欲しい言うたから。」

(※ここで言うケーキは生のケーキではなくカステラのような焼き菓子のこと)

 

え、私そんな事一言も言ってない、しかも買ってきた数が16個というから驚きを超えてこちらも怒りモードに。

すぐに父に電話を替わってもらい、ことの真相を確かめると、とりあえず16個ではなく10個だった。それでも多いが安心した。

そして、このケーキのことで以前も母から怒られたことがあるから、もう2度とこのケーキは食べないから買わないでくれ!と力任せに言った。

 

せっかく楽しく会話が終わったところだったのに、またこんなにイライラしてしまった・・。

その日の午後は苦しかった。

 

日が経つに連れ、ちょっと言い過ぎたかな・・。と後悔するのはもういつものルーティーン。年末には帰省する予定だったのでこのままの状態じゃあよくないかな・・。

 

そんな時、インスタのタイムラインに流れてきたのが私がフォローしている方の投稿。その方は自己啓発や生き方のヒントなどを発信している。

「年を越す前にやらなければならない事、それは「し残しをしない」ということ」

やり残した事があり、そのまま年を越してしまうと良い年が迎えられない。。そんな内容だった。

 

その時の私に刺さった言葉だった。

 

すぐに親に電話した。母はもうケーキで揉めた事は覚えていない。でも「ちょっとキツく言い過ぎた」という事を伝えた。

父にも「2度と食べない」 と言ったものの10個も購入したそのケーキ、3つならなんとかなりそうなので送ってもらった。

 

悩んだり、苦しかったりしたのは私だけだったのかもしれないが、一応仲直りが出来て心に「し残し」を残さず穏やかに年を越すことができた。

 

シンクロニシティってこういう事なのかな。

心がどうしようもなくしんどい時に救世主のように表れてくれた「彼女」

彼女の言葉がなかったらきっとずっとしんどいままだったと思う。

年末にどうせ会うから電話しなくてもいいや と投げやりになっていただろう。

 

でもそうじゃない。心が落ち着かないときはすぐに電話した方がいい。

相手は必ずしも自分と同じ状況じゃないかも知れない。でも電話した方がいい。

なぜなら私の場合は次に母に会う時はもう今と同じ母じゃないかもしれないから。